運動生理学という言葉を聞いたことがありますか?運動指導をしている方は聞いたことがあるかと思います。しかし、スポーツ指導に運動生理学の知見をどうやって活用できるのか?そもそも運動生理学ってどういう分野なのか?といった点について説明できる方はそう多くないと思います。
運動生理学とは「”身体のサイン”に気付く視点を得られる学問」目には見えない変化がからだの中で起きている目には見えないからだの変化①「呼吸循環」目には見えないからだの変化②「疲労」目には見えないからだの変化③「筋タンパク質代謝」運動生理学には身体のサインに気づくヒントがたくさん詰まっているAction Planそこで本記事では、「なぜスポーツ指導に運動生理学が役立つのか?」という点について解説します。
運動生理学は身体のサインに気づく視点を得られる学問です。なぜならば、運動生理学では、身体の情報を数値化することで、身体の状態を可視化する方法がたくさんあるからです。下記では、その理由と具体的な例について紹介します。
実は、目には見えない変化が実はからだの中で起きてます。このからだの変化の内側をを運動生理学では知れます。全てのスポーツは、速さや強さを競ったり、美しさを表現したりします。パフォーマンスを高めるために、アスリートは小さい頃から繰り返し練習をすることでさまざまな動きを習得しています。
近年では、スマートフォンの普及やアプリの開発が進み、手軽に動画を撮影でき、目に見える変化で評価することが容易になってきました。しかしながら、経験の浅い指導者はついついフォームや時間などの目に見える指標で評価しがちです。運動生理学の観点をうまく使えるようになることで、目には見えない現象を可視化できるのです。
目には見えないからだの変化の1つとして、「呼吸」があります。多くの人は、無意識のうちに呼吸をしていますが、呼吸には筋肉や心臓を動かしたり頭を働かせたりするために必要な酸素を取り込み、生成された二酸化炭素を体外へ排出する役割があります。
じっとしていたり、立ったり歩いたりしていても絶え間なく呼吸をしています。実際にマラソン大会や持久走など長い距離を走ったり、全力で走ったりすると呼吸がキツくなったことはありませんか?
その時体内では、心臓の拍動が早くなり(心拍数の増加)、呼吸の回数が増えているのです。このように”運動による生理学的な変化”に着目した学問が運動生理学なのです。
目に見えないからだの変化は、呼吸の他にも「疲労」があります。普段は、表情や動きの変化から”疲れているな”と判断していますよね。実は、表情などの表面的な変化の前にからだの中で変化が起きています。
この疲労を上手にコントロールすることで、オーバートレーニングを防いだり、トレーニング効果を最大化したりできます。ところで、乳酸は疲労物質ではない。ということはご存知でしょうか?
スポーツの分野では、疲労が溜まっていることを「乳酸が溜まった」と表現する方がいます。また、耐乳酸トレーニングという表現も散見されますが、乳酸自体は疲労物質ではありません。
スポーツ科学の現場では頻繁に乳酸(厳密には乳酸塩)を測定していますが、これは疲労を測定しているのではありません。あくまでも乳酸が血中に出てくる運動強度を確認しているのです。
筋肉が多い人、少ない人というざっくりとした違いは皆さん気付くと思います。例えばボディービルダーは筋肉が多い人だ、と簡単に判断できます。しかし、毎日会っている人との変化は、気付きにくいですよね。
実は、筋肉は常に作られたり(筋タンパク質合成)、壊されたり(筋タンパク質分解)しています。筋タンパク質の合成と分解をまとめて筋タンパク質代謝と言い、このバランスによって筋肉が大きくなったり(筋肥大)、小さくなったり(筋萎縮)します。
つまり、長期的に見て筋量が変化していると感じることも重要ですが、日々の中で筋タンパク質代謝に着目したトレーニングや栄養摂取が重要となってきます。
この代謝は特別な測定(足の筋肉を採取し解析する方法)が必要となり、簡単に測定できません。ただ、これまで多くの知見が溜まってきており、本サイトで解説していくのでお楽しみに!
運動生理学には、身体のサインへのヒントがたくさん詰まっています。特に、目に見えない呼吸循環や疲労、筋タンパク質代謝など、知っておくとスポーツをするのに役立つ観点が得られます。
これから指導を始める方、指導を始めているけれどこれまでスポーツについて教育を受けたことがない方は、これから呼吸や心拍数の他にも、体温、筋力、神経-筋連関、脳機能などの、見た目では判断しづらい”身体のサイン”に気付く心の目を育てていきましょう。
経験したことがあるスポーツの中で、心拍数が増加したスポーツを書き出してみよう
スポーツをしていて、いつ疲労を感じるのか書き出してみよう
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