リラックスタイムのお供として愛されているアロマテラピー。何気なく日常に取り入れている人の中でも、実際にアロマテラピーがもたらす人への影響や効果についてはわからないという人は多いのではないでしょうか。
この記事では、アロマテラピーの基本から香りがもたらす心身への影響、香りの選び方や日常に取り入れる方法などについてまとめました。これからアロマテラピーを取り入れてみようと考えている方から、改めてアロマテラピーの効果についておさらいしたい方まで、ぜひご覧ください。
そもそもアロマテラピーとは
アロマとも呼ばれ多くの人に親しまれているアロマテラピーの始まりは紀元前3000年頃の古代エジプト文明にまで遡ります。
精油が日本に伝わったのは江戸時代ですが、現在のアロマテラピーという言葉が親しまれはじめたのは、1930年ごろのフランスの調香師がきっかけです。
アロマテラピーでは、植物から抽出した精油の香り成分を健康や美容に役立てていきます。
香りがもたらす心身への3つの影響と効果
アロマテラピーで使われる精油の香りは、心・身体・肌の3つに対して影響をもたらします。その影響と効果について詳しくみていきましょう。
鼻から脳へ取り込まれることによる”心への影響”
精油の香り成分は、本能や直感を司る大脳辺縁系を通ったあと、自律神経やホルモンのバランスを司る「視床下部」にたどり着きます。
前向きな気持ちになれないときやイライラしているときに精油の香りを嗅ぐことで、心を落ち着かせたり、アクティブな気持ちにさせる作用が期待できます。
粘膜から全身へ取り込まれることによる”身体への影響”
精油の香り成分が鼻や口などの粘膜から取り込まれると、毛細血管に乗って全身を巡ります。毛細血管から届けられた香り成分がさまざまな器官に働きかけることで、
血行促進 免疫力UP 消化機能の調整 血圧降下・上昇などといった作用があるといわれています。
皮膚から取り込まれることによる”肌への影響”
アロマトリートメントやスキンケアなどにより、精油の香り成分が皮膚から取り込まれることで、保湿や抗炎症の作用が期待できます。
”メディカルアロマ”として医療に役立てられることも
フランスやベルギーではアロマテラピーが「メディカルアロマテラピー」という医療行為として認められています。
近年では日本でもこの考え方が医療現場で取り入れられるようになり、
がん患者の緩和ケア 手術前後の不安を和らげる 出産時の不安や陣痛の緩和 高齢者医療への活用 呼吸器系の不調を緩和 精神疾患の緩和 などといった場面に精油が活用されはじめています。詳しくは以下の関連記事も併せてご覧ください。
▶︎メディカルアロマとは何?
▶︎アロマで認知症予防できる?効果やおすすめの種類
▶︎メディカルアロマはパニック障害に有効的?アロマセラピーの効果を解説
アロマの香りは気分や目的に合わせて選ぼう
アロマテラピーで使用する精油の香りは、好みのものを選ぶことがもちろん基本ですが、香りがもたらす影響を知っておくことでさらに有効活用できるようになります。
リラックスしたいとき カモミール、ジャスミン、ローズなど ぐっすり眠りたいとき ラベンダー、サンダルウッド、ゼラニウムなど 不安や憂鬱な気持ちが強いとき ネロリ、ローズ、フランキンセンスなど 前向きな気持ちになりたいとき オレンジスイート、グレープフルーツ、レモン、ジュニパーベリーなど 集中したいとき ローズマリー、ペパーミント、ユーカリなど 肌をケアしたいとき イランイラン、フレンチラベンダー、ティーツリー、ネロリ、サイプレスなど 身体の疲れを取りたいとき ラベンダー、ベルガモット、ローズマリーなどアロマテラピーを日常に取り入れる方法
ここでは、実際に日常でアロマテラピーを取り入れる方法をご紹介します。
芳香浴法で楽しむ
アロマストーンやハンカチに精油を2〜3滴垂らしたり、アロマポットやディフューザーなどの専用器具を使ったりすることで精油の香りを拡散し、アロマテラピーを楽しむ方法です。心を落ち着けたいときや集中したいときに手軽に取り入れられるため、初心者さんにもおすすめです。
沐浴法で楽しむ
湯船に精油を混ぜてアロマバスとして楽しむ方法もあります。精油はお湯に溶けないため、5ml程度の無水エタノールに精油を1〜5適程度混ぜてからお湯に入れましょう。
全身浴はもちろん、手足のみでもOKです。
フェイシャルスチームで楽しむ
精油成分を含んだスチームを顔に当てることで血行の促進と肌のケアをおこなう方法です。洗面器に張ったお湯に、お好みの精油を1〜3滴加えます。蒸気が逃げないようにバスタオルを頭から被り、顔に蒸気を当てながらゆっくりと呼吸しましょう。
その他の方法については以下の記事も参考にご覧ください。
▶︎アロマテラピーが初めての人におすすめ!精油の簡単な使い方をご紹介
精油を取り扱う際の注意点
精油を取り扱う際は、下記に注意が必要です。
原液に直接触れない 粘膜や皮膚の敏感な部分には使用しない お子さまや動物の手が届く場所に置かない 日光に当たる場所に保管しない 妊婦・年配の方・3歳未満の子どもは使用を避けるか濃度を低くして使用する精油は刺激が強く、誤った使い方をすると被害を及ぼしてしまうことがあるため注意しましょう。
アロマスクールで香りの効果をもっと学んでみませんか?
香りで日常を豊かにしてくれるアロマテラピーは、今後活用の場を広げていくことでしょう。正しい知識を身につければ、心身の悩みを解決するきっかけになるかもしれません。
メディカルアロマスクールパルファムでは、実際にアロマに触れながら精油がもたらす効果や活用方法などを学ぶことができます。アロマテラピーについて、もう一歩踏み込んでみませんか?
無料アロマ体験
「アロマやスクールの雰囲気を体験したい」
「アロマには興味があるけど、まだ具体的な目標はない」など、疑問や不安があったらまずはパルファムへお気軽にお越しください。皆さんの疑問や不安をすっきりさせます。
約90分程度でアロマやハーブの体験、講座内容や受講システムなども詳しく解説!
この記事の監修者
松江Tomoko 朋子Matsue
アロマスクール PERFUME 代表
【保有資格】
NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー
【書籍】
「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修
この記事の監修者
松江Tomoko 朋子Matsue
アロマスクールPERFUME 代表
【保有資格】
NARD認定アロマトレーナー / JAA認定アロマインストラクター / AEAJ公益社団法人日本アロマ環境協会歩人正会員 / NHAホリスティックハーブインストラクター / NHAハーバルフードオーガナイザー
【書籍】
「アロマテラピー丸わかり便利帖」メイツ出版 監修