特に女性はお悩みの方が多い便秘。この便秘を解消してくれるお茶として有名な「センナ茶」ですが、副作用はないのでしょうか?摂取にあたっての注意点を中心にお伝えしていきます。
センナは、アフリカ原産のマメ科の植物です。花は黄色く、その葉や黒褐色の果実のサヤは、古くから便秘に効く下剤として使われてきました。アメリカや日本においては、医薬品として取り扱われているため、健康食品としては販売されていません。
その代わり、センナの茎は医薬品の対象外ですので、茎を煎じて飲むセンナ茶が身近に親しまれています。
センナの葉や果実などは、アフリカやインドなどで古くから整腸作用があるものとして知られていました。センナの有効成分であるセンノシドは、胃や小腸などでは消化されないまま、直接大腸まで届き、腸内で硬くなった便を軟らかくする作用があります。さらに、センノシドは腸内で腸のぜん動運動を刺激し、排便を促すレインアンスロンという物質に変換されます。
よって、センナは便秘の症状を改善させる効果があるとされます。精神的ストレスが主な原因となる過敏性腸症候群によって引き起こされる重篤な便秘が、センナで改善された事例もあります。
センナ茶は、お湯で煎じるよりも、水出しのほうが腸への負担が軽くて済みます。また、センナ茶とともに1日に2.5l以上を目安として十分な水分を摂ると、便秘解消により効果的に作用します。
まず、妊娠中の女性がセンナを服用することは厳禁です。全身が過敏な状態となっている妊婦さんがセンナを飲んで腸内を刺激すると、胎児の早産や流産の原因となりかねません。
また、胃腸の弱い人がセンナを飲むと、下痢や腹痛の症状に見舞われることがあります。また、皮膚にかゆみや発疹が出てくる人もいますので、体質に合わないと感じたら控えることが重要です。
いくら濃いお茶が好きな人でも、あるいはダイエット効果を高めたい人であっても、下剤作用のあるセンナ茶は、濃くしすぎないようにしましょう。また、センナ茶を飲み過ぎたり、長期にわたって習慣づけないことが重要です。
なぜなら、センナに含まれるアントラキノンは、長期間にわたって摂取し続けると、大腸の粘膜を黒く変色させ、かえって便秘を悪化させる大腸黒皮症(大腸メラノーシス)を引き起こしかねないからです。また、便秘に効くセンノシドも、長期間にわたって摂取すると身体が慣れて効きにくくなりますので、センナ茶をあまり継続して飲まないように気をつけましょう。
食べたものをすぐに排泄する「センナ茶ダイエット」も話題ですが、以上にあげたような事情から、センナ茶の飲み過ぎは身体に良くないと考えられます。センナの葉や果実は医薬品として用いられているほどですから、用法や用量は適切に守る必要があります。
また、便通は下剤に頼っている間は根本的には解決されておらず、あくまで自然な形で行わなければなりません。センナ茶は、便通が改善されるまでの間、補助的に利用することが大切なのです。
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